野球に投資すると考えたとき、真っ先に思いつくのがプロ野球12球団だろう。まずは12球団の上場実態から調べていく。
プロ野球12球団の親会社一覧
大富豪であればプロ野球チームそのものを手中に収めることができるのかもしれないが、ぼくには当然できない。
少なくとも、近い将来に買収できるような力は持ち合わせていない。
一般の個人投資家が、プロ野球球団に関連する形で株式を購入するためには、その球団を保有する親会社が存在し、なおかつ上場している必要がある。
ちなみにNPBは正式名称、一般社団法人日本野球機構が示す通り株式会社ではない。
セ・リーグ(上場状況)
- 読売ジャイアンツ(株式会社読売巨人軍)
親会社:株式会社読売新聞グループ本社(非上場) - 東京ヤクルトスワローズ(株式会社ヤクルト球団)
親会社:株式会社ヤクルト本社(東証プライム上場)
※証券コード:2267 - 横浜DeNAベイスターズ(株式会社横浜DeNAベイスターズ)
親会社:株式会社ディー・エヌ・エー(東証プライム上場)
※証券コード:2432 - 中日ドラゴンズ(株式会社中日ドラゴンズ)
親会社:株式会社中日新聞社(非上場) - 阪神タイガース(株式会社阪神タイガース)
親会社:阪神電気鉄道株式会社(非上場)
※阪神電気鉄道は経営統合により現在は非上場
※阪急阪神ホールディングス株式会社(東証プライム上場/証券コード:9042)のグループ会社 - 広島東洋カープ(株式会社広島東洋カープ)
※市民球団
※筆頭株主:マツダ株式会社(東証プライム上場/証券コード:7261)
パ・リーグ(上場状況)
- 北海道日本ハムファイターズ(株式会社北海道日本ハムファイターズ)
親会社:日本ハム株式会社(東証プライム上場)
※証券コード:2282 - 東北楽天ゴールデンイーグルス(株式会社楽天野球団)
親会社:楽天グループ株式会社(東証プライム上場)
※証券コード:4755 - 埼玉西武ライオンズ(株式会社西武ライオンズ)
親会社:株式会社西武ホールディングス(東証プライム上場)
※証券コード:9024 - 千葉ロッテマリーンズ(株式会社千葉ロッテマリーンズ)
親会社:株式会社ロッテホールディングス(非上場) - オリックス・バファローズ(オリックス野球クラブ株式会社)
親会社:オリックス株式会社(東証プライム上場)
※証券コード:8591 - 福岡ソフトバンクホークス(福岡ソフトバンクホークス株式会社)
親会社:ソフトバンクグループ株式会社(東証プライム上場)
※証券コード:9984
実際に株式を購入できるのは9球団
プロ野球12球団のうち、広島をのぞく11球団には、何らかの形で親会社またはグループ会社が存在する。そのうち、一般の個人投資家が株式を購入できる上場企業を親会社(またはグループに)持つ球団は9球団だ。なお、この9球団のうち、阪神は純粋な意味での「親会社」を持つ球団ではない。
株式を購入できない巨人と中日は、ともに新聞社を親会社とする球団である。日本の新聞社は、プロ野球団を保有しているかどうかにかかわらず、基本的に上場していないケースが多い。法律で上場が禁止されているわけではないが、報道機関としての中立性や経営の独立性を保つため、非上場という形を選んでいると考えられている。
親会社の株を買っても、球団のオーナーにはなれない
上場している9球団の親会社の株を購入したとしても、球団のオーナー(たとえ数万分の1であっても)になるわけではない。株主が保有するのは、あくまで企業全体に対する持分であり、球団はその企業が保有する数ある事業や資産の一つにすぎない。
たとえば、福岡ソフトバンクホークスを運営するソフトバンクグループ株式会社の株を購入したとしても、それはホークスという球団の経営に直接関与できることを意味しない。球団は広告やブランディングを目的とした事業として位置づけられており、株主はあくまで企業全体(この場合、ソフトバンクグループ)の価値向上を期待する立場にある。
その意味で、一般の個人投資家が「球団のオーナー」になることは、現実的にはきわめて難しい。競馬で言うところの「一口馬主」感覚とはいかないのである。それでも野球ファン(ぼく)なら、たとえオーナーにはなれなくても、親会社の株を購入すること自体が「疑似オーナー体験」なのだと思っている。

コメント